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長野県佐久市内の総合住宅展示場は、2023年11月時点で「SBC佐久平ハウジングパーク」だけですが、各ハウスメーカー独自のモデルハウスやショールームはいくつかあります。こちらでは、それらのモデルハウスの特徴やメーカーの強み、展示場の概要などを紹介していきます。
総合住宅展示場やモデルハウスでは、外観や内観を見学したり資料を収集できるだけでなく、家の構造や住宅性能、標準仕様についての説明を受けたり、建築費用や予算の相談等をメーカー担当者と話すことができます。こちらでは住宅展示場とモデルハウスの違いや注意点を紹介していきます。
住宅展示場とモデルハウスの違いはわかりますか?
まず住宅展示場とは、ハウスメーカーやビルダーのモデルハウスが複数展示されている場所を指します。そしてモデルハウスとは、各メーカーが販売促進のために建てた住宅のことです、つまりモデルハウスはPRのための「家」を指し、住宅展示場は複数のモデルハウスを展示している「場所」のことをいいます。
住宅展示場はいくつものモデルハウスを比較しながら見学できたり、資料をまとめて集めることができます。しかし、個別展示のモデルハウスは他メーカーの住宅と比較して検討するのは難しいですが、初めからそのメーカー目当てであれば問題ありません。
住宅展示場は複数のモデルハウスを比較しながら見学できると先述しましたが、実際には1日で全てを見学するのは困難です。家の性能やメーカーのこだわり等の詳細を、営業から説明を受けながら回れば1棟1~2時間はかかります。そのため、メーカーサイドでも事前予約を推奨していることが多く、1日に見学できるモデルハウスは2、3軒と考えたほうが無難です。
展示場へ行く際は、公式サイトを事前に確認して見学したいモデルハウスを絞っておくことが効率よく回るポイント。時間をずらして上手に見学予約を入れてください。
SBC佐久平ハウジングパークは住宅メーカー9社、11棟のモデルハウスを展示(2023年11月時点)している住宅展示場です。多くの住宅展示場は駅からのアクセスが困難な場所にありますが、こちらのSBC佐久平はJR佐久平駅から徒歩3分という立地にあるため、マイカーがなくても訪問できるのが便利です。
営業時間と定休日はハウスメーカーにほって異なるため、各メーカーの公式サイトから事前に予約を入れてから訪問しましょう。
【SBC佐久平ハウジングパークの概要】
こちらでは、SBC佐久平ハウジングパークに出展しているハウスメーカーとモデルハウスについて紹介していきます。
北海道で創業50年以上の歴史を築いている土屋ホーム。厳しい環境下でも屋内の温度を逃がさない断熱性と気密性、家の中の空気環境に着目した家づくりが特徴で、別荘地の住宅にもおすすめの省エネ住宅です。
こちらのモデルハウスも土屋ホームのカーディナルハウスという工法で建てられた邸宅風の注文住宅モデル。両扉の玄関を中心にしたシンメトリーデザインで、広大な吹き抜けから採光で1階も明るい開放感ある空間が広がっています。
モデルハウスのほとんどが、構造や設備を標準仕様にしている一条工務店。そのため、「このモデルハウスのような設備や装備があればいいな」というものがオプションでなく含まれています。
2×6外内ダブル断熱工法というこちらのモデルハウスも、高断熱性を持つ省エネハウス。全館床暖房システムが装備され、部屋ごとの温度差がないので1年通して快適に過ごせます。ツートンからのスタイリッシュな外観はもちろん、内観も開放的。家事導線や収納、水回りの使いやすさなどを体感できるでしょう。
セキスイハイム信越が展示するこちらのモデルは、スマートパワーステーションという鉄筋構造の商品です。スマートに電力をつくるパワーステーション(12kWの太陽光発電システム)と、蓄電池を搭載したグリーンモデルをフラットルーフに設置し、エネルギーの自給自足を目指しています。
モダンさに和のテイストを融合させた外観は、エレガントと重厚感を持ち合わせた趣き。屋内と外空間をつなぐ軒天の広いバルコニーとデッキも素敵です。
木造注文住宅を専門に実績を積み重ねている桧家住宅のモデルハウスは、全館空調の「Z空調」を体感できるモデルハウス。断熱性に優れ、どの部屋にいても快適に過ごせる経済的なハウスです。1階と2階はともに回遊性のある間取りを採用し、機能的かつラグジュアリーな空間を実現しています。
1階を見渡せ、寝室部と共有スペースをつなぐコミュニケーションブリッジや、大切なペットのプライベートスペースのある「わんにゃんルーム」など桧家住宅ならではの工夫を凝らした間取りが特徴。モデルハウスを通し、ライフスタイルを豊かにするアイデアに触れることができるでしょう。
一条工務店が出展している2件目のモデルハウスは、すっきりした直線的なラインの平屋建て住宅。フラットな屋根と片流れ屋根の組み合わせがモダンです。木材をふんだんに使った内装は、重厚感あるデザイン。モデルハウスが標準仕様なので、気に入った装備をそのまま採用することもできます。
太陽光発電と蓄電池を装備しており、家の隅々まで温かくする床暖房と高断熱&高気密性能を持つスマートな省エネ住宅は、冷暖房費を抑えて快適な室内環境を保ってくれます。
和風の切妻複合屋根と洋風外観が融合した二世帯住宅です。外壁はメンテナンスの手間が少ない光触媒タイルのキラテックを採用。太陽に反射する白いキラテックタイルとオレンジの屋根とのコントラストが映えてとてもおしゃれです。
設計自由度が高くて地震の揺れに強い制震鉄骨軸組構造で建てられており、共同で使うキッチンは1階に、リビングは1階と2階の2カ所にあり、それぞれ開放感のある空間と収納力を見せてくれます。家電や建材に使われているパナソニック製品もぜひチェックしてください。
青空に映える白い外観と広いバルコニーが特徴のダイワハウスのモデルハウスは、軽量鉄骨構造の「XEVO(ジーヴォ)E」という商品です。3階建や4階建ても可能な強度を持ち、木材より少ない骨組みで家を支えることができるので、自由度の高い間取りと大間口・大空間が実現できます。鉄骨の断熱性の弱さについては「外張り断熱通気外壁」という方法で解決しています。
また、24時間換気システムの「フレッシュエアデザイン」を採用しているので、快適な空気環境を体感できるでしょう。
ミサワホームのモデルハウスは、外から視線を遮るようにデザインされた「ウォールルーバー」がアクセントになった重厚感ある邸宅風の外観です。プライバシーを保護しながらも、高窓やウォールルーバーの隙間からお日様が降り注ぐため屋内の明るさは十分確保されています。
また、こちらはミサワホームの「蔵のある家」というコンセプトハウスのため、収納面積が一般的な住宅より2~3倍あるのが特徴です。大空間設計が可能な構造だからこそできる「蔵」がある間取りは、居住空間をすっきりと見せてくれるでしょう。
セキスイハイム2件目のモデルハウスは、「ボックスラーメン構造(鉄骨ユニット工法)」で建てられたモデルです。太い鉄の柱を中心にして梁を四角形に組立てた箱を積み重ねられた構造で、地震の揺れに強いのが特徴。外見もキューブ型で洗練されたスタイリッシュなデザインです。
屋根のフラットな部分には太陽光パネルと蓄電池が設置されており、高騰する電気代の対策が配慮されています。間口の広い開放感や生活導線などを現地で体感してください。
2×6材を使った「枠組壁工法」に、三井ホーム独自のダブルシールドパネル、BSウォールなどを加えた「プレミアム・モノコック構法」の耐震性や断熱性に優れたモデルハウスです。
オレンジ系のかわら屋根が映える南欧系デザインがおしゃれで、塗り壁や連なる曲線が美しいアール形状の開口部など南仏やスペインの建築様式を上手に取り込んでいます。内装もタイルやアイアン、暖炉など遊び心を取り入れた楽しい空間となっています。吹き抜けの高窓からの採光が降り注ぐ開放感あるリビングは家族が集う明るい空間となるでしょう。
タマホームのベストセラー商品である「大安心の家-暖-」のモデルハウスは、ブラウン系の配色を施したシックで重厚感ある外観が魅力的です。この家は設計の自由度が高い木造軸組在来工法を採用しており、耐震性、耐熱性、耐火性などの機能に優れた長期優良住宅です。
深夜電力を活用するエコキュート、オール電化、全熱交換型全館セントラル24時間換気システムなどが標準仕様で、光熱費のコストダウンに一役買っています。
佐久市内にある総合住宅展示場はSBC佐久平ハウジングパークだけですが、各ハウスメーカー個別のモデルハウスやショールームは幾つもあります。こちらでは、4社のメーカーのモデルハウスとその概要等を紹介していきます。
ホクシンハウスのモデルハウスは、玄関前の軒天を横に延長させて門構えのような形をとった外観が特徴です。和を融合させた重厚感ある佇まいに趣きがあります。
寒暖差の激しい地域でも年間を通して快適に暮らせるホクシンハウス独自のFB-6工法(特許取得)で建てられたZEH住宅で、内観についても木材や石張りの壁、スチール製の階段などの建材を使用してシックで落ち着いた雰囲気の空間を演出しています。広い空間をエアコン1台でカバーできるその機能性をぜひ体感してください。
ホクシンハウス佐久展示場
ヒノキヤグループのパパまるハウスが提供するこちらは、ホワイト×ブラウンの洗練された43坪のモデルハウス。一部吹き抜けの広いLDKや、シューズインクローゼットやパントリー、納戸、屋根裏部屋などお部屋をすっきり見せる収納スペースが充実しているのが特徴です。
桧家住宅のZ空調やキッチン、システムバスルームなどを標準装備とし、リーズナブルな価格帯で理想の家を実現する相談を現地で受け付けています。
佐久PaPamaru43坪展示場
爽やかなホワイトを基調に、ダークブラウンのアクセントがシャープに見せているチクマホームのモデルハウス。37坪という家のサイズや女性スタッフが中心になって考えられた内装は、家事動線や子育てなどを現実的にとらえた間取りになっており非常に参考になるでしょう。
全ての部屋に設けられている収納スペースも嬉しいポイント。住み心地の良い住まいになるよう、随所に工夫を取り入れた設計となっています。常駐スタッフはいないので、必ず予約をしてから訪問してください。
チクマホーム佐久平 37坪タイプ
耐候性と耐汚性、耐水性、耐傷性に優れたタイルを外壁材に使うことにこだわるクレバリーホーム。こちらのモデルハウスも、タイルが美しい邸宅風の外観です。タイル外壁のデメリットである荷重に耐え、地震のゆがみによるタイル割れを防ぐオリジナルSPG構造を採用して強固な構造躯体を実現しています。
内装については、地元の奥様達と結成した建設プロジェクトの研究成果をベースにし、家事や生活に欲しい項目を実物大に展示しています。女性目線のアイデアを体感できるでしょう。
クレバリーホーム 佐久店
※「佐久市 注文住宅」「小諸市 注文住宅」でGoogle検索をして上位表示された注文住宅を請け負う会社公式HPから、佐久市で10社、小諸市で9社をピックアップ。そのうちZEH基準の断熱性を誇り、自由設計プランを選べる工務店で絞り込んで、坪単価順に3社並べました。(2021年3月8日調査時点)
※美し信州建設の坪単価については、
住まいNET信州 vol.21 (P38〜)掲載情報(https://www.sdc-project.jp/nagano/details/641/)を参照しました。
HP記載がなかった項目については、編集部が電話で問い合わせました。
※プラン内容には、断熱性のある施工が含まれます。